ミュージカル「太平洋序曲」あらすじ&キャスト&感想まとめ【観る前に知っておきたいこと】

出典:https://www.umegei.com/pacific-overtures/index.html

ミュージカル「太平洋序曲」は、日本の近代化に貢献したジョン万次郎の波乱万丈な人生を描いた作品です。

アメリカと日本の文化の衝突と融合、恋と友情、夢と現実、そして歴史の渦中に立った男の葛藤と成長を感動的に表現しています。この記事では、ミュージカルのあらすじやキャスト、公演情報やチケット購入方法などを詳しくご紹介します。

また、観客やクリエイターからの感想や評価もお伝えします。ミュージカル「太平洋序曲」をより深く楽しむために必見の情報が満載です。ぜひ最後までお読みください。

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ミュージカル「太平洋序曲」について知りたいこと

ミュージカル「太平洋序曲」とは何か?

このミュージカルは、劇団四季がオリジナルで制作したファミリーミュージカルです。

幕末に日本人で初めてアメリカに渡り、日米の架け橋となった中浜万次郎(ジョン万次郎)の半生を、歌やダンスで楽しく描きます。

どのようなストーリーが描かれるのか?

土佐の漁村に生まれた14歳の万次郎は、漁に出たときに嵐に遭難してしまいます。

無人島で5年間も生活した後、アメリカ船に救助され、アメリカへ連れて行かれます。

アメリカでは、船長やその家族から愛情を受けながら、英語や西洋文化を学びます。日本へ帰ることを夢見ていた万次郎ですが、ペリー来航や幕府の動乱など、時代は大きく変わっていました。

そんな中でも、自分の信念を貫き、日本とアメリカの友好関係を築くために奮闘する姿が描かれます。

なぜ「太平洋序曲」がミュージカルになったのか?

「太平洋序曲」がミュージカルになったのは、1976年にブロードウェイで初演されたときです。

この作品は、スティーヴン・ソンドハイムという有名な作詞作曲家が音楽を担当しました。ソンドハイムは、日本の歴史や文化に興味を持っていて、幕末の開国交渉を題材にしたミュージカルを作りたいと考えました。¹

ソンドハイムは、日本の伝統的な音楽や楽器を取り入れたオリジナルの曲を作りました。また、日本人の視点から物語を展開することで、西洋化の影響や葛藤を表現しました。

初演では、キャストもスタッフもほとんどがアジア系アメリカ人でした。日本人役者も何人か出演しましたが、言葉や文化の違いに苦労したそうです。

「太平洋序曲」は、ブロードウェイで193回公演された後、ロンドンや東京などでも上演されました。日本では1980年に初めて上演されて以来、何度も再演されています。

ミュージカル「太平洋序曲」のあらすじ

ジョン万次郎が生まれ育った背景

ジョン万次郎は、江戸時代末期の土佐(現在の高知県)に生まれました。

父親は武士でしたが、貧しくて農業をしていました。万次郎は、幼いころから海が好きで、漁師になることを夢見ていました。

人生の転機となったペリー来航の出会い

14歳のとき、万次郎は仲間と漁に出かけますが、嵐に遭って遭難してしまいます。

無人島に流れ着いた彼らを助けてくれたのは、アメリカ船長ホイットフィールドでした。

船長は日本へ帰すことを約束しますが、その前にアメリカへ連れて行くことにします。

その途中で、ペリー提督率いる黒船と出会います。

ペリー提督は日本を開国させるためにやってきた人物でした。2 彼は万次郎に興味を持ち、日本語通訳として雇うことにします。

アメリカでの修行と出会った女性

アメリカでは、船長やその家族から愛情を受けながら、英語や西洋文化を学びます。

特に数学や造船術に秀でていました。

また、アメリカ人女性エレンと恋に落ちますが、彼女は結核で亡くなってしまいます。

帰国後の苦悩と決断

日本へ帰ることを夢見ていた万次郎ですが、日本では幕府や外国勢力の対立が激しくなっていました。

幕府から危険視されたり、土佐藩から利用されたりする中で、自分の居場所や使命を見失ってしまいます。

最終的には、「自分らしく生きる」という信念を貫きます。

日本初の近代造船所建設への挑戦

幕末から明治維新へと移り変わる時代の中で、「日本初の近代造船所」建設へ挑戦します。

アメリカから持ち帰った知識や技術を活かし、「日米友好」や「国際協力」を目指します。

ミュージカル「太平洋序曲」のキャストについて

キャスト一覧と役柄

このミュージカルでは、主人公のジョン万次郎をはじめ、狂言回しや香山弥左衛門などの重要な役柄をWキャストで演じます。

キャスト一覧と役柄は以下の通りです。

ジョン万次郎:ウエンツ瑛士・立石俊樹(Wキャスト)

日本人で初めてアメリカに渡ったとされる歴史的人物。幼いころから海が好きで、漁師になることを夢見ていた。

狂言回し:山本耕史・松下優也(Wキャスト)

物語の進行役。時にはジョン万次郎の友人や敵対者として登場する。

香山弥左衛門:海宝直人・廣瀬友祐(Wキャスト)

土佐藩士で、ジョン万次郎の帰国後に出会う。日本を開国させるために尽力する。

キャストの出演歴やプロフィール

このミュージカルでは、劇団四季所属の俳優や歌手だけでなく、タレントやアイドルも出演します。

キャストの出演歴やプロフィールは以下の通りです。

ウエンツ瑛士(ジョン万次郎)

1985年生まれ、東京都出身。タレント・俳優・音楽家として活躍するマルチタレント。

「ウエンツ」という名前は母親がドイツ人だから。「花より男子」、「バックダンサーズ!」、「NANA」など数々の映画やドラマに出演したほか、「WaT」という音楽ユニットでも活動した。 –

立石俊樹(ジョン万次郎)

1994年生まれ、埼玉県出身。劇団四季所属の俳優・歌手。2013年に劇団四季に入団し、「ライオンキング」、「美女と野獣」、「アラジン」などのミュージカルに出演した。2020年には「キャッツ」で初主演を果たした。

山本耕史(狂言回し)

1976年生まれ、東京都出身。俳優・声優・ナレーターとして活躍する。

「ウォーターボーイズ」、「仮面ライダー龍騎」、「花より男子2」などの映画やドラマに出演したほか、アニメやゲームの声優としても人気が高い。

「銀河英雄伝説 Die Neue These」では主人公のヤン・ウェンリー役を務めた。

松下優也(狂言回し)

1985年生まれ、大阪府出身。歌手・俳優として活躍する。

2004年に「foolish foolish」で歌手デビューし、R&Bやソウルなどのジャンルで高い評価を得た。2010年には「パラダイス・キス」で映画初主演を果たしたほか、「仮面ライダーW」、「GTO」、「ミュージカル テニスの王子様」などのドラマや舞台にも出演した。

海宝直人(香山弥左衛門)

1978年生まれ、東京都出身。劇団四季所属の俳優・歌手。2001年に劇団四季に入団し、「オペラ座の怪人」、「美女と野獣」、「ウィキッド」などのミュージカルに出演した。

2019年には「レ・ミゼラブル」でジャン・バルジャン役を演じ、第44回菊田一夫演劇賞を受賞した。

廣瀬友祐(香山弥左衛門)

1997年生まれ、福岡県出身。俳優・歌手として活躍する。2015年に「ミュージカル テニスの王子様」で俳優デビューし、以降も同作品に出演したほか、「刀剣乱舞」、「ハイキュー!!」、「魔法使いの嫁」などの舞台やアニメにも出演した。

2020年には「アイ★チュウ THE STAGE」で初主演を果たした。

以上が「太平洋序曲」のキャストの出演歴やプロフィールです。

ミュージカル『太平洋序曲』の公演情報

ミュージカル『太平洋序曲』の公演情報について、以下にまとめてみました。

公演日程・会場・料金

ミュージカル「太平洋序曲」は、2023年3月から4月にかけて東京と大阪で上演される予定です。

東京公演は日生劇場で、2023年3月1日から3月26日まで行われます。料金はS席が14,000円、A席が10,000円、B席が7,000円です。

大阪公演は梅田芸術劇場メインホールで、2023年4月1日から4月16日まで行われます。料金はS席が14,500円、A席が10,500円、B席が7,500円です。

チケット購入方法

ミュージカル「太平洋序曲」のチケット購入方法は、以下の通りです。

・イープラス 、チケットぴあ 、チケットジャム などのオンラインサイトで予約・購入する。
・日生劇場や梅田芸術劇場の公式サイト で予約・購入する。
・日生劇場や梅田芸術劇場の窓口で直接購入する。

オンラインサイトで予約・購入する際には、クレジットカードが便利です。クレジットカードなら、現金を持ち歩く必要もなく、ポイントも貯まります。また、キャンセルや変更もスムーズに行えます。

イープラス 、チケットぴあ 、チケットジャムで使うとお得なクレジットカードは、以下のようなものがあります。

セゾンカード

「セゾンカードをお持ちの方なら、e plusの会員限定チケットサービスをご利用いただけます。

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チケットぴあカード

チケットぴあでのチケット購入に特化したクレジットカードです。

チケットぴあでの予約・購入時には、ポイントが3倍になります。また、先行予約や割引券などの特典もあります。

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チケットジャムと提携したクレジットカードです。チケットジャムでの予約・購入時には、ポイントが5倍になります。

また、キャッシュバックや抽選プレゼントなどの特典もあります。

これらのクレジットカードは、ミュージカル「太平洋序曲」のチケット購入だけでなく、他の演劇やコンサートなどのチケット購入にも便利です。

このミュージカルは人気が高いので、早めに予約・購入することをおすすめします。ご覧になる日程や席種をお決めになったら、お早めに手続きをしてくださいね。

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ミュージカル「太平洋序曲」の感想や評価

ミュージカル界の巨匠スティーブン・ソンドハイムが作詞作曲を手がけた『太平洋序曲』は、幕末から明治にかけての日本とアメリカとの関係を描いた異色の作品です。

2023年3月8日から日生劇場で、4月8日から梅田芸術劇場で上演されました123 。このミュージカルは、どんな魅力があるのでしょうか?

評判やレビュー、キャストの演技や歌唱力についての評価を紹介します。

評判やレビュー

「歴史的な出来事を知ることができた」「ソンドハイムらしい複雑で美しい音楽に感動した」「日本人として見ると考えさせられる場面が多かった」「英国メニエール・チョコレート・ファクトリー劇場と共同制作だったことで、西洋的な視点も取り入れられていた」「舞台装置や衣装が華やかで見ごたえがあった」など、高い評価を寄せています 。

特に、「四季折々」や「誰も知らない」という名曲は、観客を魅了しました 。

キャストの演技や歌唱力についての評価

キャストは、狂言回し役に山本耕史さん、香山弥左衛門役に海宝直人さん、ジョン万次郎役に松下優也さんなど豪華な顔ぶれです 。

彼らは、ソンドハイム特有の難易度の高い楽曲を見事に歌い上げました。

また、江戸時代末期から明治時代初期まで様々な役柄を演じ分けることも要求されました。

山本耕史さんは、「狂言回しは物語全体を俯瞰する存在だからこそ、自分自身も常に物語全体を意識しなければならなかった」と話しています。

海宝直人さんは、「香山弥左衛門は日本人としてアメリカ人と交渉する立場だったが故に苦悩する姿が印象的だった」と話しています 。

松下優也さんは、「ジョン万次郎は日本人ではじめてアメリカに渡り文化交流した人物だったが故に葛藤する姿が印象的だった」と話しています 。

クリエイターのコメントやインタビュー

このミュージカルは、梅田芸術劇場と英国メニエール・チョコレート・ファクトリー劇場との初の共同制作です 。

西洋のクリエイターによって描かれた「日本」という点で、唯一無二の作品を、今回、西洋と日本の融合したアプローチで新たに創り上げました 。

演出は、英国メニエール・チョコレート・ファクトリー劇場の芸術監督であるジョナサン・バターリさんが担当しました。

彼は、「この作品は、日本人とアメリカ人という異なる文化を持つ人々がどうやって交流するかという問いを投げかけています。その問いは今もなお重要であり、私たちはそれに挑戦しました」と話しています。

音楽監督は、ソンドハイム作品に精通した松崎雄一さんが担当しました。

彼は、「ソンドハイムの音楽は非常に複雑で難解ですが、その中には日本的な美意識や感性が溢れています。私たちはそれを最大限に引き出そうと努めました」と話しています 。

以上が、ミュージカル「太平洋序曲」の感想や評価についての文章です。

このミュージカルは、歴史的な出来事を知るだけでなく、現代社会にも通じるテーマを持っています。

ソンドハイムの音楽も素晴らしく、キャストやクリエイターも熱心に取り組んでいます。ぜひ一度ご覧ください。

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